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第35回
 アーク溶接作業の特別教育資格ーアーク溶接の作業について

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アーク溶接作業の特別教育資格ーアーク溶接の作業について

皆さんは、アーク溶接の原理をご存知ですか。電気の火花によって、金属を溶かしてくっつけるのがアーク溶接です。この電気の火花を「アーク」といいます。ア-ク溶接を行うときに注意しなければならない主な労働災害としては、①感電 ②じん肺 ③目や皮膚の障害が挙げられます。そこで、それぞれの対策についてご説明します。2015年CATくらぶNo.89記事

①感電防止対策

通常、分電盤からアーク溶接機までの一次電圧には200Vの電気が流れています。そのため、アーク溶接作業における労働災害で一番多いのは感電事故です。アーク溶接作業者が感電して倒れたのを発見し、同僚が作業者を助けようと近づいたとき、救助者も感電し二次災害が発生したケースもあります。感電事故が発生したときは、まず電源回路を遮断してから救助作業に入るようにしましょう。

●感電防止のために、革手袋や革前掛け、腕カバーなどの絶縁保護具を着用しましょう!

夏場になると暑いからと言って革手袋や革前掛け、腕カバーなどの絶縁保護具を着用しないで作業を行ったり、着用していたにも関わらず作業中にかいた汗で保護具が濡れて絶縁抵抗が減少し、感電事故を起こすことがあります。自分の身を守るために、夏場も必ず絶縁保護具を着用し、特に汗で濡れやすい革手袋は予備を用意するようにしましょう。シリコン加工した絶縁性能の高い革手袋を使用するのも、夏場の感電防止には有効な手段です。

アーク溶接特別教育防護対策
②目や皮膚の保護対策  

溶接時に発生する光をアーク といいますが、このアークには 目に見える可視光線と、目に見 えない紫外線、赤外線が含まれ ています。特に紫外線は目に吸 収されやすく、多量に浴びると 角膜に悪影響を及ぼします。

●作業条件に合った遮光メガ ネ、溶接用保護面を使用しま しょう!  

作業が終わった後、目がゴロ ゴロするなどという症状が現れた場合は、遮光メガネや溶接用保護面の遮 光度が低い可能性があります。遮光メガネのレンズや保護面の遮光プレー トには、JISで遮光度番号が定められているので、作業条件に合った遮光 度番号のものを使用するようにしましょう。

●作業服は、長袖・木綿製を選びましょう!  

長時間露出した肌に紫外線を受けると、日焼けのように皮膚が赤くなり ます。また、溶接中に飛び散る金属粒(溶接スパッタ)が当たることもあり ます。アーク溶接作業を行う場合は、肌を露出しないよう長袖の作業服 を着用し、溶接スパッタが当たっても燃えにくい木綿製を選ぶようにしま しょう。その上に、革手袋、革前掛け、腕カバーの着用もお忘れなく。

JIS遮光度番号表
③じん肺予防対策

アーク溶接中には「ヒューム」と呼ばれる煙が発生します。ヒュームとは、アーク溶接時の高熱により溶かされた金属が蒸気化したものが、空気によって冷やされ、細かい金属粉となった煙を指します。このヒュームを長期間多量に吸い込むと「じん肺」という恐ろしい病気を発症することがあります。

●作業するときは防塵マスクを忘れずに!

暑い時期も必ず防塵マスクを着用して作業を行うようにしてください。ちょっとの間だから、保護面をしているから…その油断が災害を引き起こします。

●煙を吸い込みにくい位置で姿勢を固定しましょう!

溶接個所が見にくいからといって煙の真上で作業するとみすみすヒュームを吸い込んでしまいます

アーク点付け付近のヒューム濃度

特に「溶接ヒューム」は労働者に神経機能障害、発がん性を与えるおそれがあることが明らかになりました。それを受けて、溶接ヒュームが特定化学物質(第2類物質)に加えられるなどの改正(労働安全衛生施行令、特定化学物質障害予防規則等の改正)が行われました。

この改正省令・告示は令和3年4月1日から施行・適用(一部は令和4年4月1日から適用)です。今までの対策に加え、下記の改正による措置を行わなければなりません。

アーク溶接作業を屋内作業場で行う場合の措置は概ね以下のとおりです。

  • 全体換気装置による換気等
  • 床の掃除等
  • 特殊健康診断の実施(1回/6カ月、結果は5年間保存)
  • 空気中の溶接ヒューム濃度の測定(令和4年3月31日までに完了)
  • 溶接ヒューム濃度の測定結果に応じた呼吸用保護具の使用(令和4年4月1日から適用)
  • 特定化学物質作業主任者の選任(令和4年4月1日から適用)
屋内アーク溶接作業の措置一覧

アーク溶接を屋内外作業場で行う場合は、別な措置が必要になります。詳細は下記にてご確認ください。

屋内作業の注措置

屋外作業の措置

アーク溶接作業特別教育について

キャタピラー教習所では、アーク溶接作業の特別教育を定期的に実施しています。 この特別教育では、正しい作業方法や予防対策など、学科と実技を通してアーク溶接作業者として知っておかなければならないことを3日間の教育で学ぶことができます。ぜひ、お近くのキャタピラー教習所までお問い合わせください。 労働災害を起こさないためにも、アーク溶接作業の特別教育を受講し、アーク溶接作業者として正しい知識で作業を行いましょう。「今日も一日ご安全に!!」。

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出張講習にも対応しているので、学科は自社事務所、実技は教習所という形でも開催可能です。*技能講習は認可の都道府県に限られ、実技はコース設定など制限があります

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